子どもたちのことは大好き。でも、毎日の保育の現場で、心も体もすり減っていく。仕事が終わっても、子どもの様子や保護者とのやりとりが頭から離れない。そんな状態が続いていませんか。
子どもの小さな変化に気づき、一人ひとりの気持ちに寄り添える。HSPの人が持ちやすいこの力は、保育の仕事で大きな強みになります。一方で、そのぶん疲れをためやすいのも事実です。この記事では、しんどさの原因と、保育の経験を活かせる働き方を紹介します。
HSPの保育士がつらいと感じる、よくある原因
音と動きの多い環境に、一日中いる
子どもの泣き声や大きな声、にぎやかな遊びの時間。保育の現場は、刺激がとても多い環境です。音や動きに敏感な人ほど、それだけで疲れがたまりやすくなります。
気を配る相手が多すぎる
目の前の子どもだけでなく、クラス全体の安全、保護者の表情、同僚の動きまで、同時に気を配り続けます。休む間がないまま一日が終わってしまうことも少なくありません。
保護者や職場の人間関係
保護者からの要望や、職員同士の考え方の違いに気をつかう場面も多い仕事です。相手の気持ちを深く受け取る人ほど、その負担は大きくなります。
責任の重さと、仕事量の多さ
子どもの命を預かる緊張感に加えて、書類の作成や行事の準備など、保育以外の仕事も多くあります。持ち帰りの仕事が続くと、回復する時間がなくなってしまいます。
いまの職場で、負担を減らす工夫
一人で抱え込まず、共有する
気になる子どもの様子や保護者とのやりとりは、一人で抱えず、早めに同僚や主任に共有しましょう。共有することで、気持ちの負担も分け合えます。
休憩時間に、刺激から離れる
短い時間でも、静かな場所で過ごす、目を閉じるなど、刺激を減らす工夫をしてみましょう。
感情を持ち帰らない習慣をつくる
帰り道や家に着いたときに、仕事モードを終える合図を決めておくと、切り替えやすくなります。相手の気持ちに引っぱられやすい人は、感情移入しすぎるHSPのメンタル回復術も参考にしてください。
職場を変えるなら、園の「条件」を見る
保育士の仕事がつらいと感じても、それは保育そのものが合わないのではなく、いまの園の条件が合っていないだけかもしれません。園によって、次のような点が大きく違います。
- ✦園の規模とクラスの人数:小規模な園では、少人数の子どもと落ち着いて関われることがあります
- ✦職員の配置と連携:相談しやすい雰囲気があるか、役割分担がはっきりしているか
- ✦行事や書類の量:行事の多さや、持ち帰りの仕事があるかどうか
- ✦保育の方針:園の考え方が、自分の大切にしたい保育と合っているか
たとえば、定員が少ない小規模保育や、企業内の保育施設などは、少人数の子どもと関わる形になることが多い働き方です。ただし、実際の環境は施設ごとに違うため、見学などで確かめましょう。
保育の経験や資格を活かせる、別の働き方
保育の現場から少し離れたい場合も、これまでの経験や資格を活かせる仕事があります。
- ✦子どもに関わる別の施設:学童保育や、発達に支援が必要な子どもの通所施設など。関わり方や子どもの年齢が変わることで、負担が変わることもあります
- ✦子ども向けのサービスを支える仕事:子ども向け教材や、保育関連のサービスを扱う会社の仕事など
- ✦保育施設の事務:保育の現場を知っていることを活かしながら、子どもと直接関わる量を減らせます
必要な資格や働く条件は、施設や仕事によって異なります。応募前に確認しておきましょう。
心や体が限界に近いときは
朝起きられない、涙が止まらない、眠れないといった状態が続いている場合は、まず休むことを優先してください。不調が続くときは、医療機関に相談しましょう。
自分に合う働き方の条件は、適職診断で気質の傾向から確かめられます。転職を考えているけれど怖さが先に立つ人は、HSPで転職が怖い・できないと感じる人へも参考にしてください。保育を続けるか、別の働き方を考えるかで迷ったときは、仕事の相談も受け付けています。
よくある質問
Q HSPは保育士に向いていないのでしょうか?
そうとは限りません。子どもの小さな変化に気づき、一人ひとりの気持ちに寄り添える力は、保育の仕事で大きな強みになります。ただ、刺激の多い環境や仕事量の多さで疲れやすいため、園の規模や職員の連携など、働く環境の条件が大切になります。
Q 保育士を辞めたいけれど、子どもは好きです。どうすればいいですか?
保育そのものではなく、いまの園の条件が合っていないのかもしれません。小規模な園や企業内の保育施設など、子どもと関わる形が違う職場を検討するのも一つの方法です。子どもに関わる別の施設で働く選択肢もあります。
Q 保育士の経験は、ほかの仕事で活かせますか?
活かせます。子どもの様子の変化に気づく力、保護者とのコミュニケーション、行事の段取りを組む力などは、子どもに関わる別の施設や、保育関連のサービスを扱う仕事、保育施設の事務などでも役立ちます。
Q 小規模な保育園なら、HSPでも働きやすいですか?
少人数の子どもと落ち着いて関われることが多い点では、働きやすいと感じる人もいます。一方で、職員の人数が少ないぶん、一人ひとりの役割が大きくなることもあります。見学で職員の連携や雰囲気を確かめるのがおすすめです。
Q 保護者対応が怖くて、仕事に行くのがつらいです。
気になるやりとりは一人で抱えず、早めに同僚や主任に共有しましょう。つらさが続き、眠れない・食べられないなどの不調がある場合は、休むことを優先し、医療機関にも相談してください。
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