新しい職場に入るたびに「今度こそ」と思うのに、しばらくすると同じようにしんどくなって、また辞めてしまう。転職の回数が増えるほど、「自分はどこに行ってもだめなのでは」と感じてしまうかもしれません。
でも、転職を繰り返すのは、あなたの根気が足りないからとは限りません。多くの場合、職場の選び方に、見落としている条件があるのです。
HSPの人が転職を繰り返しやすい理由
「いまのつらさから離れること」が目的になっている
つらい職場から一刻も早く離れたいとき、次の職場は「いまよりましなところ」で選ばれがちです。その結果、つらさの原因になっていた条件が、次の職場にもそのまま残っていることがあります。
求人票では見えない条件でしんどくなっている
HSPの人がしんどくなる原因は、仕事内容そのものよりも、職場の音、人の多さ、電話の頻度、急な予定変更など、求人票に書かれにくい条件であることが少なくありません。
限界まで我慢してから辞めている
周りに合わせて頑張りすぎ、限界を超えてから辞めることを繰り返すと、心身の回復に時間がかかり、次の職場選びも焦ってしまいます。
転職回数が多いことを、責めすぎなくていい
転職の回数は、合わない環境から自分を守ってきた回数でもあります。大切なのは、これまでの経験を「次の職場選びの材料」に変えることです。
これまでの職場を振り返り、それぞれ「何がしんどかったか」「何は大丈夫だったか」を書き出してみましょう。共通点が見えてくると、次に避けるべき条件がはっきりします。
次は長く続く職場を選ぶための、5つの確認
1. 職場の環境(音・人の多さ・席の配置)
オープンなフロアか、仕切りがあるか。1日に何人くらいと関わるか。職場見学ができる場合は、実際の雰囲気を見ておきましょう。
2. 電話や来客の対応の頻度
電話が苦手な人にとっては、仕事内容よりも重要な条件になることがあります。面接で「電話の対応はどのくらいありますか」と聞いてみましょう。
3. 仕事の進め方(一人で進めるか、同時にいくつも進めるか)
いくつもの作業を同時に進める場面が多いと、疲れやすさが大きく変わります。1日の仕事の流れを具体的に聞いてみると、働く姿を想像しやすくなります。マルチタスクが苦手な人は、マルチタスクでフリーズするHSPの仕事術も参考にしてください。
4. 急な予定変更や、残業の多さ
予定が頻繁に変わる職場は、見通しを立てて動きたい人には負担になりやすいです。繁忙期の働き方も確かめておきましょう。
5. 困ったときに相談できる相手がいるか
入社後に相談できる人がいるか、どう教わるのかも、長く働けるかどうかを左右します。「入社後はどなたに教わる形になりますか」と聞くのも一つの方法です。
5つすべてが理想どおりの職場は多くありません。自分にとって譲れない条件を1〜2つに絞っておくと、選びやすくなります。
面接で転職回数を聞かれたときは
転職回数を聞かれたら、ごまかさず、簡潔に答えましょう。そのうえで、経験から何を学び、次はどう働きたいかを話すと、前向きな印象になります。
例:「これまでの経験から、自分は落ち着いた環境で一つの業務に集中できるときに力を発揮できるとわかりました。御社の〇〇の仕事は、その強みを活かせると考えて応募しました。」
同じことを繰り返さないために
次の職場を選ぶ前に、自分に合う条件を一度整理しておくことが、遠回りのようでいちばんの近道です。適職診断では、気質の傾向から、しんどくなりにくい職場の条件を確かめられます。職場の人間関係で疲れやすい人は、人間関係で疲弊するHSPが職場を生き抜くコツも参考にしてください。
これまでの経験を一緒に整理したいときは、仕事の相談も受け付けています。
よくある質問
Q 転職回数が多いと、不利になりますか?
回数だけで判断されるとは限りません。面接では、ごまかさず簡潔に答えたうえで、経験から学んだことと、次にどう働きたいかを話すことが大切です。一貫した軸が伝われば、回数よりもその中身が見られます。
Q 転職を繰り返すのは、自分に根気がないからでしょうか?
そうとは限りません。職場の音や人の多さ、電話の頻度など、求人票では見えない条件が合っていないことが原因になっている場合も多いです。これまでの職場で何がしんどかったかを振り返ると、共通点が見えてきます。
Q 長く続く職場の見分け方はありますか?
職場の環境、電話対応の頻度、仕事の進め方、予定変更の多さ、相談できる相手の有無の5つを確かめるのがおすすめです。すべてを満たす職場は少ないので、譲れない条件を1〜2つに絞っておきましょう。
Q 入社してすぐに合わないと感じたら、どうすればいいですか?
まずは、何が合わないのかを具体的に書き出してみてください。慣れれば楽になることなのか、環境そのものが合わないのかで、取るべき行動が変わります。心身の不調が出ているときは、無理をせず医療機関にも相談してください。
Q 次こそ失敗したくないです。何から始めればいいですか?
これまでの職場を振り返り、「しんどかったこと」と「大丈夫だったこと」を書き出すところから始めましょう。そこから、次の職場で譲れない条件が見えてきます。
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